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1960 「Antique Akoya」

1996

1960年(昭和35年)当時、真珠といえばアコヤ真珠のことを指していました。この頃は、現在のように南洋真珠や淡水真珠などの他の真珠はほとんど流通しておらず、日本産のアコヤ真珠が世界の市場で独壇場だった時代です。

ネックレス
ネックレス アコヤ真珠・SV

今ではアコヤ真珠のネックレスはストレートタイプ(チョーカー)が主流ですが、当時の真珠は生産量自体が少なかったため、このネックレスのようなグラデーションタイプのものしかありませんでした。ネックレスのサイズは、クラスプサイドの珠が3mm、センターの珠は内側の連が6.5mm、外側の連が7.5mmとなっています。このネックレスは2 連になっていますが、このネックレス1本分の3匁半というグラデーションネックレスがこの頃の最もポピュラーな商品でした。

このネックレスは、1960年に米軍基地内のPX店と呼ばれるショップ(PXとは米軍用語のポスト・エクスチェンジの略で基地内でのショップのこと、日本人は立ち入れませんでした)で販売された商品です。戦後復興期にあった当時の日本にとって、真珠は外貨獲得のための主要な輸出品でもありました。このネックレスは、日本の真珠産業における歴史の1ページを表しています。

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